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コインパーキングの仕組みとは?支払い方法や種類、駐車場経営のメリットを解説
街中でよく見かけるコインパーキングですが、複数の種類があることをご存じでしょうか。
「空いている駐車スペースに車を駐車する。利用時間分の料金を支払う。」ことは共通していますが、種類によってシステムが異なり、利用方法もさまざまです。
今回はコインパーキングの種類とそれぞれのシステムの違い、駐車場経営のメリット・デメリットをお伝えします。
コインパーキングの種類と仕組み
コインパーキングは主に以下の4つに分類されます。
- ロック装置式(ロック板式)
- ゲート式
- 前払い式
- ロックレス式
それぞれの種類ごとの特徴、システムの違いなどを見て行きましょう。
1.ロック装置式(ロック板式)
駐車スペース毎にロック装置が設置されている駐車場です。比較的小規模の駐車場で多く採用されていて、街中で一番よく見かける現在のコインパーキングの主流になっている駐車場と言っても良いでしょう。
ロック板式の仕組みと使い方
駐車スペースに入庫した車がロック装置を乗り超えて駐車するとロック板が上昇し、ロックがかかります。利用料金を支払うとロックが外れ車を駐車場から出せるシステムです。
<ロック装置式の利用方法>
入庫
1.駐車場に設置されている料金看板、利用約款を確認する。
2.空いている駐車スペースの枠内に、ロック装置を乗り越えて駐車する。
出庫
1.精算機に利用している駐車スペースの番号を入力する。
2.駐車料金が表示されるので支払いをする。
3.ロック板が完全に下がったことを確認し、出庫する。
※ロック板が完全に下がる前に車を動かすと、ロック板と車が接触する可能性があるので、必ず確認してから出庫しましょう。
ロック板式のメリット
- ロックがかかることにより、未払いされにくい。
- 駐車スペース内にロック装置を設置するので、変型地や狭小地でもコインパーキング経営が可能。
ロック板式のデメリット
- 駐車時にロック装置を見落とし、接触する場合がある。
- 足元にロック装置があることで、車の乗り降りがしずらい。
- 機器の故障や停電でロック板が下がらず、車が出庫できなくなることがある。
- 車室毎にロック装置を設置するので、台数の多い駐車場だと費用が高くなる。
2.ゲート式
出入口にゲートを設置し、利用者の入出庫をゲートで管理している駐車場です。商業施設や病院などのある程度規模の大きい駐車場で多く採用されています。
ゲート式の仕組みと使い方
駐車場の入口に設置されているゲートで駐車券を発券するとゲートバーが開き、駐車場に入れます。駐車券を出口に設置されている精算機に投入し、利用料金を支払うとゲートバーが開き、駐車場から出られるシステムです。
出口に向かう前に事前精算機にて料金を精算するシステムを導入している駐車場もあります。近年では入場時にカメラでナンバープレートを読み取り、入出庫を管理するシステムの駐車場も増えています。
<ゲート式の利用方法>
入庫
1.駐車場に設置されている料金看板を確認する。
2.入口ゲートで駐車券を発券する。
3.ゲートバーが完全に開いたことを確認し、入場する。
4.空いている駐車スペースの枠内に駐車する。
出庫
1.出口ゲートの精算機に駐車券を挿入する。
2.駐車料金が表示されるので支払いをする。
3.ゲートバーが完全に開いたことを確認し、出場する。
※駐車券を紛失した場合は、精算機の券紛失ボタンで手数料を支払うか、管理会社に連絡をして対応してもらいましょう。
ゲート式のメリット
- ゲートがあることにより、未払いを防止できる。
- 駐車スペース毎のロック装置が必要ないので、設置機器が少ない。
- 台数が多い駐車場ほど費用が安くすむ。
- 定期・月極利用にも対応可能。
ゲート式のデメリット
- ゲートが故障すると、入出場の渋滞ができる。
- 一定のコインパーキング台数(車室面積)を越えると、駐車場法の申請が必要になる。
3.前払い式
従来のコインパーキングとは違い、事前に利用時間分のチケットを購入する駐車場です。分単位の料金設定がなく、6時間・12時間・24時間など長時間で設定されています。未舗装の敷地に車室スペースをロープで区切るだけでも経営可能なシンプルな駐車場です。
前払い式の仕組みと使い方
事前に利用時間分のチケットを購入します。ダッシュボードの上などの外から見える位置にチケットを印字面を上にして掲示し、チケットの時間内に出庫するシステムです。
<前払い式の利用方法>
入庫
1.駐車場に設置されている料金看板を確認する。
2.空いている駐車スペースに駐車する。
3.駐車チケット販売機で利用時間分のチケットを購入する。
4.チケットを車内の外から見やすい位置に印字面を上にして掲示する。
出庫
1.チケットの時間内に出庫する。
前払い式のメリット
- 利用方法が簡単でわかりやすい。
- 設置する機器が少ないため、費用が安く手軽にコインパーキング経営が始められる。
- 事前にチケットを購入するため、未払いを防止できる。
前払い式のデメリット
- 細かい料金設定ができない。
- 出入口の看板に満空表示されない駐車場が多いため、利用者が満車空車を確認しづらい。
4.ロックレス式
駐車スペースのロック装置を取り外した駐車場です。ロック装置がないことで管理もしやすく、利用者にも土地オーナー様にもメリットの多い駐車場です。比較的に新しい駐車場の種類で、新設されるコインパーキングでの採用が増えています。
ロックレス式の仕組みと使い方
駐車スペースに車が入庫すると、地面に埋め込まれたセンサーが車を感知し、課金が始まります。地面ではなく、駐車スペースの後方に設置されたポールセンサーで、入庫した車を感知する駐車場もあります。どちらも不正駐車・不正出庫防止の為、防犯・監視カメラシステムを導入し、車両ナンバー等を特定して管理するシステムです。
<ロックレス式の利用方法>
入庫
1.駐車場に設置されている料金看板、利用約款を確認する。
2.空いている駐車スペースの枠内に駐車する。
3.駐車スペースに入庫すると、地面に埋め込まれたセンサーもしくは後方のポールセンサーが車を感知し、課金が始まります。
※何度も切り返しを行ったり、駐車後に駐車スペースを変更してしまうと検知が切れ、不正出庫とみなされる場合があります。入庫の際は極力1度で駐車するようにしましょう。
出庫
1.精算機に利用している駐車スペースの番号を入力する。
2.駐車料金が表示されるので支払いをする。
3.支払いが完了したことを確認し、出庫する。
※精算前に車を動かすと、センサーの検知が切れ、精算機での支払いができなくなります。必ず精算完了後に車を動かすようにしましょう。精算機での支払いができなくなった場合は速やかに管理会社に連絡しましょう。
ロックレス式のメリット
- ロック装置がないため、地面が平でスムーズに駐車できる。
- ロック装置の凸凹がないため、車の乗り降りが楽になる。
- 入出庫時に車を傷つける心配がない。
- 防犯・監視カメラシステムにより、事故トラブルの数を減らせる。
ロックレス式のデメリット
- ロック装置がないため、料金未払いでも出庫できてしまう。
- 未払い防止のため、監視カメラシステムを導入するなど徹底した管理が必要になる。
コインパーキング経営の仕組みとは?
以下では、コインパーキング経営の基本知識について解説していきます。
運営までの流れとメリット、よく起きてしまうトラブルをしっかりと理解したうえで、経営を始めるか検討しましょう。
コインパーキング経営の基本的な流れ
コインパーキング経営の流れは、まず運営方式の選定から始まります。
オーナーは自己管理方式、管理委託方式、一括借り上げ方式の中から自身に合った方法を検討します。自己管理方式を選ぶと、全ての運営をオーナーが行い、収益を直接得ることができますが、手間と知識が求められます。
次に、選定した方式に基づき、必要な設備を導入します。機械やロック装置の設置が必要です。これに続いて、料金設定を行い、周囲の競合状況なども考慮に入れます。
最後に、宣伝や告知を行い、集客を図ります。これらの流れを経て、駐車場の運営がスタートし、適切な管理を続けることで継続的な収益を目指します。
コインパーキング経営に必要な初期投資
コインパーキング経営にかかる初期投資は、主に土地整備費と設備費に分けられます。土地整備費は、駐車場を利用できるようにするための整地や舗装作業に必要な費用です。設備費には、ロック板や精算機、看板などの設置にかかる費用が含まれます。
コインパーキングでは、新たに建物を建設する必要がなく、高額な設備を準備することも少ないため、他の土地活用方法と比較して初期費用を抑えることができます。
このように、コインパーキング経営は比較的手軽に始められるため、投資に対するリスクが低いのが特長です。
コインパーキング経営のメリット
以下では、コインパーキングを経営するメリットを解説していきます。
初期費用が安い
コインパーキング経営は、初期費用が比較的安価に抑えられることが大きな魅力です。例えば、賃貸住宅や介護施設の経営では、建設費用や設備投資が重くのしかかることが一般的ですが、コインパーキングではそのような大規模な投資が不要です。
土地を駐車場として利用するため、必要な設備も限られており、ロック装置や料金徴収機など、最低限の設置で始められる場合が多いです。また、土地の規模も問わず、小さなスペースでも運用可能なため、さまざまな場所での設置が容易です。
経営開始までの期間が短い
更地をそのままコインパーキングに転用する場合、複雑な工事が不要でスピーディーに設置が可能です。ロック板やゲート、自動精算機の設置やコンクリート敷設などもありますが、これらはマンション建設などの大規模なプロジェクトに比べ、短期間で完了します。
迅速に土地活用を始められることで、投資の早期回収が期待できます。
特殊な土地を活用できる
コインパーキングでは、他用途での活用が難しい特殊な土地でも活用できます。狭小地や形状が不規則な土地でも、駐車スペースが確保できれば運営が可能です。
例えば、住宅が建築できないような狭い土地や傾斜地などでも、1台分の駐車スペースを確保することができます。
また、家を建てて余った土地も、コインパーキングとして利用することで新たな収入源として活用することができます。
撤退しやすい
コインパーキング経営は撤退しやすいという特徴もあります。平面の駐車場として運営する場合、ロック板や自動精算機といった設備は撤去が容易であり、多大な工事を伴うことが少ないため、気軽に経営を終了することが可能です。
土地の立地条件によって利益が期待できない場合、他の土地活用へすぐに切り替えられる点は大きな利点です。
コインパーキング利用時に多いトラブル
以下では、コインパーキングの利用時によくあるトラブルを紹介していきます。事前に把握したうえで防止策を考えておきましょう。
最大料金の誤認識
最大料金は、駐車を長時間行う利用者にとって重要な要素ですが、誤解を招くこともあります。
例えば、あるコインパーキングでは、1時間300円、24時間最大料金1,500円と設定されている場合、6時間駐車しても最大料金が適用され、1,500円となります。これ自体は利用者にとって有利ですが、繰り返し適用されない場合が多いことに注意が必要です。
24時間経過後には、再度通常料金が加算されるため、48時間駐車すると合計は8,700円(1,500円+300円×24時間)となります。
こうした誤認識は利用者にストレスを与える要因となるため、駐車場の表示方法は明確で易しい表記にしておく必要があります。
駐車券の取り扱い
駐車券の取り扱いもよくトラブルの原因となります。特に、駐車券を紛失した場合や、破損によって読み取れない状態になるケースがよく見受けられます。駐車券は、出庫時に必ず必要であり、紛失や誤った取扱いがあると出庫が不可能になります。その際、再発行には利用料金とは別に手数料が発生することが一般的です。
ロック板が下がっていない状態での出庫
ロック板が下がっていない状態で出庫をしてしまい、さまざまなトラブルを引き起こすケースもあります。
例えば、機器の故障により精算後もロック板が下がらない状況で車を出庫すると、車両に損傷を与えるリスクが高まります。
ロック板の設計上、正常な出庫手続きにはロック板が下がることが前提であるため、これが守られないと車の故障や事故に繋がる恐れがあります。
まとめ
コインパーキングの種類とそれぞれのシステムの違い、メリット・デメリットをお伝えしました。
現在、ユアー・パーキングではロックレス式へのシフトチェンジを進めております。ユアー・パーキングのロックレス式の独自の特徴は、徹底した管理体制。
場内に設置された高性能の防犯カメラシステムが場内を出入りする車両のナンバーを特定。カメラは、駐車スペースの各後方上部に設置、利用者の記録管理を行い、駐車の目的なく侵入した不審者も鮮明に記録します。
記録した映像は場内に設置された大型液晶モニターにリアルタイムに映し出すことで防犯効果を高めます。
ロックレスコインパーキングにご興味を持たれた土地オーナー様は、ぜひユアー・パーキングにお問い合わせください。
ユアー・パーキングのサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。
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