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駐車場に必要なスペースや寸法、車路幅の広さの基準は?設計方法を解説
コインパーキング経営で資産運用をお考えの土地オーナー様であれば、所有していらっしゃる土地が駐車場として活用可能な広さか否かは大きな気がかりだと思われます。今回は健全なコインパーキング運営に必要な駐車場スペースの幅や寸法に関して、また、スペース確保と同様に、利用者により安全・安心な環境を提供できるロックレス方式に関してお伝えします。
駐車場スペースの基本と寸法
駐車場の設計では、駐車スペースと車路の配置が重要な要素となります。
以下では、便利さや利用しやすさを考慮しながら、適切な寸法を守る方法について解説していきます。
駐車スペースの基準寸法と必要なサイズ
駐車場一台分のスペースを「車室」と呼びます。一般的に、駐車場運営にあたって必要な1台あたりの車室の幅は2,400mmから2,500mm、車室の奥行きは4,800mm~5,000mmと言われています。車室が狭いと接触事故が起きやすくなってしまいますが、広すぎる車室も不正駐車を招きますので、適度な幅と奥行きの車室であることが大切です。
ただし、上記の数値はあくまでも一般論で、ユアー・パーキングでは上記の基準より狭い所でも安心・安全な駐車場として活用できた事例をいくつも持っています。所有される土地のスペースに不安をお持ちのオーナー様はぜひお気軽にご相談ください。
車路幅の基準寸法と必要なサイズ
駐車場内で車が通行したり、車室にいれるために使用するスペースを「車路」といいます。車路の幅は3,500mm以上が望ましいとされています。また車室が向かい合わせになっており、車路が中央の通路となっている場合は5,000mm以上のスペースが必要です。
車路幅が狭いと車室に入れる際の切り替えしが難しくなってしまい駐車場内の接触事故の要因になってしまいます。適切な車路幅の設定が事故を防止し不正駐車を招きません。
車室以外のスペースも考慮が必要
駐車場においては、車室以外のスペースも重要な要素となります。車室が適切にデザインされていても、周囲のスペースが不十分では利用が困難になるため、利用者が快適に駐車できる十分な余裕を持った環境設計が求められます。
出入口の幅
出入口の幅は駐車場の利用効率や安全性に大きな影響を与えます。狭い出入口では、同時に出入りする車両が困難となり、交通の流れが悪くなります。このため、出入口幅は基準として片側3.6m以上を確保することが推奨されます。
特に、車両の出入りがスムーズに行える6mの幅が望ましいですが、あまり広い出入口は不正駐車を招くリスクがあります。
駐車場法施行令第7条では、出口の構造基準が定められており、出口の車線の中央で道から2m下がった位置での見通し角が必要とされています。
車室間や背後の幅
車室間や背後の幅についても考慮が必要です。特に、車の種類によってドアの開閉に必要なスペースは異なるため、十分な幅を設けることが求められます。例えば大型車やスポーツカーでは、ドアを大きく開ける必要があるため、車室の幅が狭いと不便を感じることもあります。
車室間の幅は、一般的には約60cmの余裕を確保することが推奨されますが、安心して駐車するためには90cm程度を考慮することが望ましいです。また、背後に障害物がある場合、トランクの開閉にも配慮が必要です。これらの寸法を考慮することで、駐車の際のストレスを軽減し、快適な駐車環境を提供できます。
駐車場レイアウトを考える時のポイント
利便性の高い駐車場にするためには、以下のポイントを抑えたレイアウト設計を検討する必要があります。
駐車台数よりも使いやすさを重視する
駐車場を設計する際には、駐車台数を増やすことよりも、利用者の使いやすさを優先すべきです。多くの駐車台数を確保することで収益を上げようとする考えは理解できますが、実際に狭い車路や入出庫の難しさは、利用者のストレスや事故の原因になりかねません。
広々としたジャンクションや車室は、入庫や出庫がスムーズに行えるため、利用者の満足度を高めます。結果として、使いやすさを重視した駐車場はリピーターを増やし、稼働率を向上させることに繋がります。長期的な視点で見ても、無理に駐車台数を増やすよりも、全体的な快適さを考慮した設計がより良い結果を生むでしょう。
稼働率を分散させる
駐車スペースの稼働率を分散させることも重要なポイントです。出入口からのアクセスが良い駐車スペースは、どうしても利用者が集中しがちです。このようなレイアウトでは、出入口に近いエリアは稼働率が高く、奥の方は逆に低くなる傾向があります。
そのため、駐車場設計の段階で、すべてのスペースに均等に利用されるような工夫が求められます。例えば、利用者にとって便利な位置に低料金の駐車スペースを設けることで、全体としての稼働率を向上させることが可能です。
車の内輪差を考える
車の内輪差は、右左折時に前輪と後輪の進む軌道のズレを指します。このズレを考慮しないと、駐車時に他の車両や縁石にぶつかるリスクが高まります。特に、運転に自身がない人も多いため、内輪差に配慮したレイアウトが求められます。
単に図面に収めるだけでなく、実際の駐車時の動きをシミュレーションすることが必要です。特に、前進駐車とバック駐車の両方を考慮することで、使いやすい駐車場を実現できます。これにより、駐車場がより安全で快適なスペースとなるでしょう。
フラップ板なしのロックレスパーキングのメリット
ロックレスパーキング方式は、フラップ板やゲートの代わりに、カメラやセンサーで車のナンバーを認識して車両を管理し精算するシステムです。このシステムの採用により、フラップ板で車体に傷が付く・フラップ板の凹凸で転倒・車高の高さ等の事由でフラップ板センサーが反応しないといったトラブルが回避でき、適度な車室スペースの確保とともにパーキング内の安全性が向上し、利用者が益々安心して使える環境になります。ユアー・パーキングではフラップ板なしのロックレス方式にも対応できますので、お気軽にご相談ください。
ロックレスパーキングがもたらす安心
ユアー・パーキングは、早くからロックレスパーキングに注目し、運営するコインパーキングのロックレス化を進めています。ロックレス化でコインパーキングにもたらした安心を事例に従って紹介します。
【安心して駐車できる】
フラップ板が無いため、運転技術に不安がある方もストレスなく安心して利用できます。フラップ板装置の故障が理由で精算できない、ロックが解除されず出庫できないというトラブルもなくなりました。
【車の乗り降りが楽に】
フラップ板の凹凸による転倒事故がなくなりました。地上が平坦になったため、車椅子・ベビーカー用の方も以前より利用しやすくなっています。
【大切な車を傷つけない】
フラップ板装置への接触や予期せぬフラップ板上昇によって車を傷付ける心配がなくなりました。
【利用者マナー向上】
監視カメラがとらえた場内の様子がモニターに映し出されているので、利用者のマナーが向上しています。
【トラブル・不審者の減少】
カメラによって24時間車両監視が行われているので、不審者の侵入が減り、事故トラブルは減少し、駐車場内の環境が向上しています。
【いつもきれいで静か】
フラップ板作動音がなくなったので場内は静かで近隣の方々との騒音トラブルが発生しません。 落書き・ゴミの不法投棄等が軽減しました。
適正な車室とロックレスパーキング採用の重要性 まとめ
駐車場経営には利用者が安全に利用できるよう適正な車室スペースを確保することが大切です。同時にロックレスパーキングシステムを採用すれば、利用者の不安・不便が解消され、場内で発生するトラブルも大幅に減少し、結果的に利用者の増大につながります。
ロックレス方式のコインパーキング経営に関心をお持ちの土地オーナー様はお気軽にお問い合わせください。ユアー・パーキングはロックレス方式を推進しており、オーナー様の所有される土地に合わせ、利用者視点に立ったご提案をさせていただきます。
土地オーナー様は、「土地をお貸しいただくだけ」で、初期投資や維持管理などの労力やコストなど、ご負担は一切ございません。リスクや手間なく運営できるのが最大の魅力。ユアー・パーキングのサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。
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